★守ってほしい注意事項★
●先住猫ちゃんとは絶対に接触させないこと!トイレや食器の共用もNGです!
●哺乳が必要な仔猫には、「牛乳」ではなく、「仔猫用ミルク」を与えて下さい。
●清潔、保温、こまめな給餌
●病院で健康チェック(できればうんち持参で)
以下にそれぞれの項目について詳しく解説します!
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なぜ隔離が必要なのか?
ノラの猫ちゃんは、さまざまな感染症を持っている可能性があります。特に、先住猫ちゃんが感染症のワクチンを接種していない場合、驚くほど簡単に病気が伝染ってしまうことがあります。猫ちゃんの感染症は厄介なものが多く、中には感染すると命を落としてしまうようなウイルス疾患もあります。下痢や嘔吐、目やに、鼻水などの症状がある場合は注意が必要です。居住スペースを完全に分け、触った後はよく手を洗うようにしてください。仔猫からの感染だけでなく、先住猫ちゃんが猫エイズ(FIV)や猫白血病(FeLV)に感染している場合、同居飼育によって病気をうつしてしまう可能性もあります。同居させる場合はしっかりと隔離期間を設け(最低2か月。理想的には5~6か月)、お互いにFIV/FeLVのチェックをして安全を確認してから同居させましょう。
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「牛乳」ではなく「仔猫用ミルク」を!
猫は肉食の動物です。草食動物である牛とは乳の成分が異なります。しっかりと体を作り、正常に成長させるためには、「牛乳」ではなく「仔猫用ミルク」が必要不可欠です。
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清潔、保温、こまめな給餌
お母さん猫は常に仔猫の体を舐め、排泄物を取り除き、仔猫の体を清潔な状態に保っています。また、本来ならば、お母さん猫やきょうだい猫たちと体を寄せ合うことで体温を維持していますが、ひとりぼっちになってしまった子はそれができません。体力を落とさないためにも、保温はとても大切です。小さいうちは、栄養要求量が高い一方で胃袋が小さいため、できるだけこまめにミルクやフードを与えることはとても重要です。
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動物病院で健康診断を受けて下さい
月齢や雌雄の鑑別、栄養状態や先天疾患がないかなどのチェックをします。
*ノラの仔猫に多いトラブル*
目やに、鼻水、くしゃみ、下痢、血便、ノミ寄生、皮膚病、耳ダニ、
回虫や条虫などのお腹の寄生虫など・・・
これらはきちんと治療すればほとんどの場合良くなります!
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週齢・月齢の目安
ノラの仔猫ちゃんは栄養状態が悪い場合が多いため、体重から週齢や月齢を推定しづらいことがあります。以下を参考にしてみてください。
へその緒がついている:生後4~5日以内
へその緒は取れているが眼はまだ開いていない:生後5~8日前後
目が開きかけている:生後7~10日
よちよち歩けるが、まだ歯は生えていない:生後14~17日前後
歯が生えかけ:生後3週前後
歯は生えているがまだミルクを飲みたがる:3週から1ヶ月前後
ミルクは飲まない。缶詰やカリカリフードを食べる:1か月半以上
ちなみに十分なミルクを飲んで順調に成長している場合の体重の目安は以下の通りです。週齢や月齢が進むほど個体差がでます。
生後1~5日:100~130g
6~10日:130~180g
14日前後:230g
21日前後:330g
1ヶ月:390~500g
1か月半:500~600g
2か月前後:700~900g
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